ノベル大賞(2019)

大賞

ひきこもりを家から出す方法 猫田佐文

ひきこもりを家から出す方法

猫田佐文(著)
集英社

あらすじ
僕がひきこもりになって十年が過ぎた。
今は二十四歳になるらしい。
―中略―
でも、生き方が分からない。僕はみんなが簡単にしている生き方を知らないんだ。

影山俊治は、中学時代のあるつまずきが原因で自室から一歩も出られなくなり、ゆるやかな絶望の日々を送っていた……。
「おはようございます。影山俊治さん」
そんなある日「ひきこもりを家から出す」プロ集団から、敏腕メイドが派遣されてきて……!?
不安に押しつぶされそうになりながらも、ずっと大切にしてきた「自分だけの世界」が変わりつつある。部屋から廊下へ、廊下から階段へ――。

圧倒的当事者感で語られる
切なくも優しい「再生」の物語!


佳作

愛を綴る

森りん(著)

あらすじ
孤独と貧困に負けることなく、けなげに生きてきた少女フェイス。17歳になりファーナム侯爵家のメイドとして働き始めるが、森で迷い途方に暮れていたところを、不思議な青年ルークに助けられる。字を読むことも書くこともできなかったフェイスは、ルークに文字の手ほどきを受けながら、知らず知らずに愛に目覚めていく……身分違いゆえに禁じられた純愛の行方は…⁉︎ 2019年ノベル大賞 佳作受賞作。

流転の貴妃、或いは塞外の女王

喜咲冬子(著)(改名前:蒼井トウコ)

あらすじ
後宮の貴妃だった紅玉は、北方の騎馬民族の盟主へと嫁がされることとなった。 “狄”と呼ばれ蔑まれる異民族の新王への贈りものとして。しかし紅玉を待ち受けていたのは、嫁ぎ先の氏族と敵対する者たちによる襲撃だった。戦利品として囚われた紅玉は、年下のアマルという少年の妻となるように言われ? 不遇のなかから、才覚と勇気ですべてを摑み取る中華風浪漫譚!

ノベル大賞(2019)

選考委員:三浦しをん、桑原水菜、今野緒雪、吉田玲子

関連リンク
2019年受賞作品発表

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