第9回 日本歴史時代作家協会賞(2020)

新人賞

へぼ侍/坂上泉

へぼ侍

坂上泉(著)
文藝春秋

あらすじ
大阪で与力の跡取りとして生まれながら、家が明治維新で没落したため幼いころより商家に丁稚奉公に出された錬一郎は、それでも士族の誇りを失わず、棒きれを使って剣術の真似事などをして周囲の人間から「へぼ侍」と揶揄された。
1877年、西南戦争が勃発すると官軍は元士族を「壮兵」として徴募、武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は意気込んでそれに参加する。
しかし、彼を待っていたのは、料理の達人、元銀行員、博打好きの荒くれなど、賊軍出身者や異色の経歴の持ち主ばかりの落ちこぼれ部隊だった――。

受賞詳細ページ(日本歴史時代作家協会)
松本清張賞受賞記念エッセイ(文芸春秋)
坂上泉さんインタビュー(カドブン)
「清張賞」受賞作を語る(M&Aオンライン)
第26回 松本清張賞受賞


文庫書き下ろし新人賞

姉上は麗しの名医 馳月基矢

姉上は麗しの名医

馳月基矢(著)
小学館

あらすじ
老師範の代わりに、少年たちへ剣を指南している瓜生清太郎は稽古の後、小間物問屋の息子・直二から「最近、犬がたくさん死んでる。たぶん毒を食べさせられた」と耳にする。一方、定廻り同心の藤代彦馬がいま携わっているのは、医者が毒を誤飲した死亡事件。その経緯から不審を覚えた彦馬は、腕の立つ女医者の真澄に知恵を借りるべく、清太郎の家にやって来た。真澄は、清太郎自慢の姉なのだ。薬絡みの事件に、「わたしも力になりたい」と、周りの制止も聞かず、ひとりで探索に乗り出す真澄。しかし、行方不明になって…。あぶない相棒が江戸の町で大暴れする!

受賞詳細ページ(日本歴史時代作家協会)


文庫書き下ろしシリーズ賞

隠密船頭 稲葉稔

「隠密船頭」シリーズ

稲葉稔(著)
光文社

あらすじ
元南町奉行所の定町廻り同心ながら、船頭で生計をたてていた沢村伝次郎はある日、南町奉行所に呼び出される。待っていたのは、南町奉行の筒井和泉守政憲だった。筒井は、伝次郎に自分の右腕となって働いてもらいたいといい、快諾した伝次郎は奉行所の助をすることとなったのだが―。大人気を博した「剣客船頭」の後継シリーズがさらにスケールアップして開幕!

受賞詳細ページ(日本歴史時代作家協会)

浪人奉行 稲葉稔

「浪人奉行」シリーズ

稲葉稔(著)
双葉社

あらすじ
麹町の裏小路で干物とめし、酒しか出さぬ店「いろは屋」を営む八雲兼四郎。寡黙な兼四郎はかつて凄腕の遣い手として鳴らしていたが、ある事情から剣を封印していた。しかし、思わぬ巡り合わせから町奉行所の手の届かぬところで跋扈する無法者を討つ“浪人奉行”に。己の苦い過去と決別すべく、兼四郎は再び刀を握る―。どこまでも強く、どこまでも凄まじい傑作剣戟シリーズ、ここに誕生!超期待の第一弾。

受賞詳細ページ(日本歴史時代作家協会)

うちの旦那が甘ちゃんで 神楽坂淳

「うちの旦那が甘ちゃんで」シリーズ

神楽坂淳(著)
講談社

あらすじ
はっきり言って月也は「ぼんくら」である。月也とは沙耶の旦那で、風烈廻方同心を拝命している。のほほんとした性格から盗人を取り逃がすことが多く、小者(付き人)たちは愛想を尽かして次々と辞めていった。次の小者を誰にするか。考えあぐねていた沙耶が思いついたのは、なんと「自分」だった。―新感覚時代小説。

受賞詳細ページ(日本歴史時代作家協会)
シリーズ特設サイト


作品賞

まむし三代記 木下昌輝

まむし三代記

木下昌輝(著)
朝日新聞出版

あらすじ
日ノ本すら破壊する斎藤道三の最終兵器“国滅ぼし”とは?その核心に行き着いた三代目義龍が下した驚愕の決断とは!?著者初の書き下ろし。従来の戦国史を根底から覆す、瞠目の長篇時代小説。

受賞詳細ページ(日本歴史時代作家協会)
木下昌輝インタビュー(文芸春秋)


功労賞

浅田次郎

慰労賞

誉田龍一

第9回 日本歴史時代作家協会賞について

  • 選考委員
  • 選考委員長:三田誠広。選考委員:菊池仁、雨宮由希夫、加藤淳
  • 発表
  • 日本歴史時代作家協会ホームページ
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