第26回 中山義秀文学賞(2020)

まむし三代記 木下昌輝

まむし三代記

木下昌輝(著)
朝日新聞出版

あらすじ
弘治二年(一五五六)、四月二十日――
国さえもたやすく滅ぼしてしまうものが、大量に発見された。
美濃の地においてである。
奇しくも、この日、ひとりの男が討たれた。
まむしと恐れられた斎藤道三である。
国を滅しかねないものを集め、秘蔵した張本人だ。
より正確を期すなら、道三とその父親である。
道三の父親は美濃へわたり、異例の出世をとげる。
無論のこと、その影には国を滅ぼしかねない凶器の存在があった。
道三と法蓮房の親子二代の国盗りに、この凶器が暗躍する。
いつしか、道三と法蓮房らは凶器のことをこう呼ぶようになった。

国滅ぼし――と。


候補作品

「まむし三代記」 木下昌輝(著)
「八本目の槍」 今村翔吾(著)
「わが殿」 畠中恵(著)

第26回 中山義秀文学賞

11月8日に第26回中山義秀文学賞の公開選考会が開催され、木下昌輝さんの「まむし三代記」が選ばれました。
中山義秀文学賞は前年度に刊行された日本の歴史・時代小説が選考対象です。

選考委員:中村彰彦、山本一力、澤田瞳子、清原康正(文芸評論家)
賞金:100万円

関連リンク
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