第33回 三島由紀夫賞(2020)

三島由紀夫賞 かか/宇佐見りん

かか

宇佐見りん(著)
河出書房新社刊
第56回文藝賞受賞

あらすじ
19歳の浪人生うーちゃんは、大好きな母親=かかのことで切実に悩んでいる。かかは離婚を機に徐々に心を病み、酒を飲んでは暴れることを繰り返すようになった。鍵をかけたちいさなSNSの空間だけが、うーちゃんの心をなぐさめる。
脆い母、身勝手な父、女性に生まれたこと、血縁で繋がる家族という単位……自分を縛るすべてが恨めしく、縛られる自分が何より歯がゆいうーちゃん。彼女はある無謀な祈りを抱え、熊野へと旅立つ――。

受賞詳細ページ(新潮社)
第56回文藝賞受賞記念対談 村田沙耶香×宇佐見りん「進化する“母と娘”の物語」(BookBang)


候補作品

「かか」 宇佐見りん(著)
「土に贖う」 河﨑秋子(著)
「デッドライン」 千葉雅也(著)
「pray human」 崔実(著)
「首里の馬」 高山羽根子(著)

第33回三島由紀夫賞の選考会が9月17日に開かれ、宇佐見りんさんの「かか」に決まりました。「かか」は宇佐見さんのデビュー作で、最年少での受賞です。
宇佐見りんさんは1999年静岡生まれ。「かか」で第56回文藝賞も受賞しています。2作目「推し、燃ゆ」が発売中。

第33回 三島由紀夫賞について

  • 選考委員
  • 川上未映子、高橋源一郎、多和田葉子、中村文則、松家仁之
  • 候補作品数
  • 5作品
  • 賞金
  • 記念品、100万円
  • 掲載誌・発表
  • 雑誌「新潮」、新潮社ウェブサイト
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