第165回 直木三十五賞(2021上半期)

テスカトリポカ

佐藤究(著)
KADOKAWA

【あらすじ】
メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。

受賞詳細ページ(日本文学振興会ウェブサイト)

星落ちて、なお

澤田瞳子(著)
文藝春秋

【あらすじ】
不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。
暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄はもとより、弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかり頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。
河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっっているのだった――。

受賞詳細ページ(日本文学振興会ウェブサイト)


候補作品

「スモールワールズ」一穂ミチ(著)
「おれたちの歌をうたえ」呉勝浩(著)
「テスカトリポカ」佐藤究(著)
「星落ちて、なお」澤田瞳子(著)
「高瀬庄左衛門御留書」砂原浩太朗(著)

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