直木三十五賞

第161回 直木三十五賞(2019上半期)

渦 妹背山婦女庭訓 魂結び
大島真寿美(著)

浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた比類なき名作。虚実の渦を作り出したもう一人の近松がいた。
伊豆文学賞

第22回 伊豆文学賞(2019)

石に灯を灯す
牧野恒紀(著)

恩多里志は四十三歳。かつてはITベンチャーの寵児として騒がれたものの、事業も家族も失い、西伊豆の松崎町に帰ってきた。町の北部に在する、石部の集落が故郷である。帰郷の理由は長く交流の絶えていた父、達雄からの手紙だった。そこには「託したいものがある」とあった。
アガサ・クリスティー賞

第8回 アガサ・クリスティー賞(2018)

入れ子の水は月に轢かれ
オーガニックゆうき(著)
那覇・水上店舗通り――繁華な国際通りから一本入ったその場所は、猥雑なバックストリートだ。かつては湿地帯だったガーブ川を、戦後に不法占拠して生まれたワンダーゾーン。……いわば、風来坊たちの隠れ家である。
谷崎潤一郎賞

第54回 谷崎潤一郎賞(2018)


星野智幸(著)
真夏の炎天下の公園で、涙が止まらなくなった人で溢れかえる世界で、人間が貨幣となり自らを売買する社会で。自分ではない何かになりたいと切望する人々が、自らの物語を語り始めたとき。祈り、覚醒、落涙、興奮、解放、震撼、驚嘆、共感、そして、希望。9つの物語がひとつに燃えあがり、あなたは歓喜に包まれる。
新潮新人賞

第50回 新潮新人賞(2018)

いかれころ
三国美千子(著)
南大阪のある一族に持ち上がった縁談を軸に、牧歌的な田舎の暮らし、不安定でわがままな母を甘やかす本家の祖父母、学生運動をしていた婿養子の父、精神を病んだ叔母、因襲に縛られた親戚たちの姿などを幼女の視点から鮮やかに描く。
電撃小説大賞

第25回 電撃小説大賞(2018)

つるぎのかなた
渋谷瑞也(著)
「好きじゃないんだ、剣道。…俺を斬れる奴、もういないから」かつて“最強”と呼ばれながら、その座を降りた少年がいた―。“御剣”の神童・悠。もう二度と剣は握らないと決めた彼はしかし、再び剣の道に舞い戻る。
ミステリーズ!新人賞

第15回 ミステリーズ!新人賞(2018)

屍実盛
齊藤飛鳥(著)
1183年。寂れた京都に留まった、平家一門の唯一の離脱者・平頼盛の元に、ある日依頼が来る。京都を占拠する木曾義仲からで、「首のない五つの屍から、恩人である斎藤別当実盛の遺体を見つけてほしい」というものだった。
泉鏡花文学賞

第46回 泉鏡花文学賞(2018)

飛ぶ孔雀
山尾悠子(著)
庭園で火を運ぶ娘たちに孔雀は襲いかかり、大蛇うごめく地下世界を男は遍歴する。
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