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舟橋聖一文学賞

第14回 舟橋聖一文学賞(2020)

駆け入りの寺
澤田瞳子(著)

落飾した皇女が住持を務める比丘尼御所。そのひとつである林丘寺では、前住持であり後水尾帝の皇女・元瑶と、現住持である霊元帝の皇女・元秀を中心に、宮中と同じような生活が営まれていた。 四季折々の年中行事、歴代天皇の忌日法要を欠かさず行い、出家の身でありながら、和歌管弦、琴棋書画を嗜む。そんな宮中さながらの平穏で優雅な暮らしが営まれている林丘寺には、ある日、夫との離縁を望む女が飛び込んできたり(「駆け入りの寺」)、総門の前に赤子が置かれたりと、次々に思いがけない出来事が(「三栗」)……。 現世の苦しみから逃れた、その先にあるものとは何なのか。雅やかで心に染み入る七篇が収められた連作時代小説。
300文字小説賞

第25回300文字小説賞

納豆新聞
中尾聖河(著)
北日本文学賞

第55回 北日本文学賞(2021)

きぼう
谷町蛞蝓(著)

大阪の小学校で外国人児童の学習支援をする30代の「私」が主人公。ネパール出身の男の子「ラム」との生き生きとした交流から物語は始まる。仕事場の小学校では異国で苦労するラムに心を寄せる一方で、自宅の古いアパートでは過ぎていく時間を生気無くやり過ごす「私」。昔一緒に暮らした男性の思い出や、彼の日課だった宇宙ステーションの話が印象的に挿入される。
キノベス!

キノベス!2021

滅びの前のシャングリラ
凪良ゆう

「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして―荒廃していく世界の中で、四人は生きる意味を、いまわのきわまでに見つけられるのか。圧巻のラストに息を呑む。滅び行く運命の中で、幸せについて問う傑作。
未来屋小説大賞

第4回 未来屋小説大賞(2020)

52ヘルツのクジラたち
町田そのこ(著)
「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
ブランチBOOK大賞

ブランチBOOK大賞(2020)

52ヘルツのクジラたち
町田そのこ(著)
「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」 自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。 孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。
のじぎく文芸賞

のじぎく文芸賞(2020)

蒼空(そうくう)のかなたへ
稲見臣二(著)
とくしま文学賞

第18回 とくしま文学賞(2020)

優秀賞
神野麻郎(著)
梅津洋子(著)
長塚節文学賞

第23回 長塚節文学賞(2020)


野里征彦(著)
山中賞

第3回 山中賞(2020)

ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ(著)
ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。 6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。
日経小説大賞

第12回 日経小説大賞(2020)

利生の人 尊氏と正成
天津佳之(著)
時は鎌倉末期。討幕の陰謀が発覚したことで後醍醐天皇は一時隠岐に流されるが、北条得宗の悪政への不満から、治世の主体を幕府から朝廷に取り返すという近臣たちの討幕運動は各地の勢力と結びつき、やがて幕府内にも広がる。
新風賞

第55回 新風賞(2020)

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ(著) 大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。
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